(1)木は、湿気が多いと水蒸気を吸い込み、少ないと水蒸気を放出します 木の主成分であるセルロースやヘミセルロースの中には、水分子を引き寄せる部分があります。この器官は、まわりの湿度が高い時は空気とともに水分を吸い込み、乾燥している時は水分を空気とともに放出する働きを担っています。 このように、木材の周囲の湿度は常に一定に調整されます。夏は湿度が高く、冬は乾燥する日本では、住宅用材には木が適していると考えられます。 (2)木は熱伝導率が低く、その効果は断熱材並みです 木材の熱伝導率は鉄の約500分の1と非常に低く、木材は断熱性に優れています。 この理由は、木材は細胞の集合体であり、この細胞の中には熱を伝えにくい空気が含まれているからです。例えば、スギの断面1立方センチメートルあたりには、4万から30万個もの細胞が詰まっており、その断熱効果は住宅の断熱材に匹敵するほどといわれています。 (3)