『ソニー伝説の技術者が教える「イノベーション」の起こしかた』(前田悟著、KADOKAWA/中経出版)の著者は、1970年代からソニーで新商品を企画してきた人物。タブレットの先がけである持ち運び可能な無線テレビ「エアボード」、世界中どこでも自宅で受信したテレビ番組を見られる「ロケーションフリーテレビ」など、画期的な製品をを世に送り出してきました。 本書はその立場から、イノベーションを起こすためのセオリーを説いています。Chapter 1「イノベーションを起こす『ルール』」内の「イノベーションを起こすために最も必要なのは、開発者・技術者の日々の『心構え』である」を見てみましょう。これまでにないイノベーティブな商品をつくるために著者が心がけてきたという、7カ条の心構えを紹介した項です。 1.アイデアを出し続ける時間をつくる イノベーティブな商品をつくるために、「考える時間」は重要。しかし、毎日2