内外景気の減速、為替相場の不透明感など気がかりな材料は少なくない。しかし、投資家心理が弱気に振れているときこそチャンスとなる。市場ではさまざまな材料が浮上するが、ここは素直に割安株に注目すべきだ。市場が売り込まれた後は、割安株投資が最も効果的である。その後の反騰局面で最も上昇幅が大きいことに加え、目先でさらに下げても下落が限定的となるからだ。 では、どんな株価指標から割安銘柄を探ればよいか。左の表は筆者が注目している7つの代表的指標だ。まずグロース(成長指標)は、経常利益成長率やROE(自己資本利益率)など企業の成長度合いを測るもの。これらも重要な指標だが、割安度合いを見るものではない。また誤解を恐れずにいえば、足元ではこれら指標の重要度合いは低いと考える。 景気や業績の減速感が高まっている今こそ、高ROEの増益企業に注目すべきだと思う読者もいるだろう。だが、為替や原油価格が激しく変動