たぶん「無限の世界暗示」みたいなのがあるんだと思う。 「その問題は大きすぎて解けないから、もっと頭のいいやりかたを考えましょう」とか、あるいは「問題のバリエーションは無限だから、無限に対応するために、創造力を養いましょう」とか、「創造」と、「頭の良さ」とを結びつけるような考えかた。 算数は暗記だった 無限に思えた問題を実際に解決してしまう、結果につながる頭の良さを持つ人は、むしろ「力技」を好むような気がしている。 「その問題の大きさは有限である」と看破したら、あとは力で突っ走るようなイメージ。 子供の頃、塾では「算数は暗記だ」と教わった。「すばらしい問題」なんて、そんなにぽんぽん作れるもんじゃないから、「覚えれば解ける」のだと。覚えるのは厚さ3センチぐらいの、正直小学生には手に余るような教科書なんだけれど。 学校ではその頃、たぶん算数というものを、むしろ創造に連なる何かとして習ったんだと思