貧乏生活本は数あれど 貧乏生活本は数あれど、著者の山崎寿人氏は1960年大阪生まれ。2011年刊行の本なので既に50歳を超えているのが珍しい。ニートとして有名な id:pha さんや小屋やテントを建てて生活している毎年寝太郎さんなどの「オルタナティブな生き方」を標榜する方々の当事者は35歳前後が多いので「継続性がない」「このまま50になったら〜」といった批判が出がちなのだけど、その答えのひとつとなりえる。 著者は東京大学を卒業して30歳までは大手で広報マンを務めたあと、「小説を書きたい」と会社を辞めてしまう。そこから再就職をしないまま20年間経って現在に至るとのことで、この辺の経緯も高学歴な彼らと重なる。 年収100万円とは? ここで言う「年収100万円」とは親が遺してくれたマンションの家賃収入(正確に言えば売却益を按分して切り崩している)という「不労所得」であり、かつ税引き後の「手取り」