通信傍受法により、2008年に全国の警察が傍受した件数や内容が、警察庁がまとめた報告書でこのほど明らかになった。 通信傍受法は、電話や電子メールなど通信の犯罪捜査を目的とした傍受を認めたもので、1999年に制定。同法29条では、傍受令状の請求および発付の件数、傍受の内容等を毎年国会へ報告することが義務付けられている。 報告書によると、2008年1年間で同法に基づき、警察が傍受したのは11件。いずれも携帯電話の通話で、砲刀剣類所持等取締法違反3件、麻薬特例法違反8件で、逮捕者は計34人にのぼっている。