中学2年の頃、俺の成績は散々なものだった。恐らく中の下くらい。全体の成績が開示されていないので確かなことは言えないが、大体そのラインだろうという憶測は充分出来た。学習塾には行っていたものの、自習という習慣がまずさっぱり身についていない、知識を吸収しようという前向きな姿勢でもない。このままでは高校受験が危ない。 そんな時にはてなブックマークの存在を知った。中学3年になってから偶然見つけたそのサイトで、俺はそこにある圧倒的な「知の世界」に衝撃を受けた。「ネット上にはこれほどまでに素晴らしい記事があるのか!」と。インターネットといえばゲーム攻略サイトかバカFLASHサイトかだった当時の俺には、膨大な実用的記事(後のライフハック系記事)と、知的好奇心をくすぐる記事を連発する書き手(後のアルファブロガー)の存在に大きくカルチャーショックを受け、毎日、目から鱗を流していた。図書館にあるような教養系の書