先日、私はドラッカー学会に2つの論文を投稿しました。「構造構成主義による経営学の科学論的基盤の構築」と「ドラッカーマネジメントに関する信念対立の解明:世界の経営学の「最先端」が抱える本質的問題とは何か?」という題で、投稿した2本とも高く評価をいただき、学会誌の巻頭に掲載していただけることになりました。 そのこと自体、光栄なことだったのですが、それ以上に大きな収穫となったのは、この2本の論文を執筆する中で、今後の活動の指針となる言葉に出会えたことです。 「本質」と「マネジメント」の組み合わせ それが「エッセンシャル・マネジメント・サイエンス」(Essential Management Science:本質行動学)という言葉です。世の中にはたくさんの大学や学部がありますが、「本質学部」や「本質学科」というものは見かけません。それもそのはずで、「本質を求める学(Essential Science