調理から時間をおいて食べられることを想定した駅弁のなかで、生の野菜や魚を盛り付けた駅弁があります。分厚い「かつおのたたき」がドンと入ったものや焼きたてのステーキが食べられるものも。これらの駅弁はどのようにして作られるのでしょうか。 シャキシャキ野菜がぎっしり 駅弁に限らず「中食」といわれる持ち帰りの弁当や惣菜の野菜は、できてから食べるまで時間が空くため、飲食店で提供するよりも厳重な鮮度管理を余儀なくされます。そのなかで、たっぷりの生野菜が添えられている駅弁がJR中央本線の小淵沢駅(山梨県北杜市)にあります。 拡大画像 地鶏の胸肉の照り焼きとともに、生野菜も入った松本駅の駅弁「地鶏めし」(宮武和多哉撮影)。 2020年に発売50周年を迎える「高原野菜とカツの弁当」は、レタスやトマト、カリフラワーなどの野菜が、おかずの半分近いスペースにぎゅうぎゅうに盛り付けられているのです。 生野菜は、レタス