『第72回NHK紅白歌合戦』の世帯占有率が、過去5年で最高となった。 19年の世帯視聴率を大きく上回った20年の『紅白』より、今回の占有率は2.3%上回った。大躍進に見えたのである。 ところが2部の視聴率は、逆に2.3%ダウンしてしまった(スイッチメディア・関東地区調べ)。まもなく発表されるビデオリサーチの数字でも、40%割れとなる可能性が高い。 テレビを見ている人たちの中では、『紅白』視聴の割合が格段に高まった。 ところが大晦日の夜テレビをつけず、他のことをする人が増えたために視聴率が下がってしまったというのが真実のようだ。 これまで『紅白』は、若年層に見てもらう努力を続け、一定の成果を出してきた。 ある意味でその集大成ともいうべき『第72回NHK紅白歌合戦』は、残念ながら“テレビ離れ”を強く印象付ける回になってしまったようだ。 追い風の中での最高占有率 まず過去5年の『紅白』を振り返っ