ハーバード・ビジネススクールのジェラルド・ザルトマン名誉教授は、人間は脳の中で考えていることの5%程度しか言語化できず、95%のイメージは無意識下に深く沈んだままであると指摘する。 このため博報堂の宮澤正憲さんは、無意識下にあるイメージを探る方法を考え出した。言語だけでアンケートの対象者に質問をするのではなく、抽象的な写真素材を媒体として回答を活性化する。 例えば「新宿」の街のブランド向上の依頼を受けたとする。まず、現状について意見を聞くためアンケート調査をかけることになる。この時、言葉で質問してもありきたりな回答しか得られない。 そこで、アンケートの対象者に右のような抽象的なイメージ写真を見せて、新宿のイメージに近いと思うものを選んでもらう。 100人ほどに話を聞くと様々な写真を選ぶことが分かる。大事なのはそれからだ。なぜそれが新宿のイメージに近いのかを語ってもらう。曰く「高層ビルのイ
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