■懐かしい市場調査業務 最近、マーケッティングの現場から離れているので、自分で市場調査を企画したり、その結果を分析するような実務もご無沙汰だが、昔は本当に様々な調査に関わったものだ。仕事の内容は、営業、商品企画、マーケティングと代わっても、現場を実地に観察することと並んで、市場をデータで把握することは仕事の基本中の基本だった。特に若いころは諸先輩の厳しいご指導を受けながら懸命に取組んだことを思い出す。本当に懐かしい。 大きな組織にいると、ちょっとしたことでも必ず客観的にデータで語る事が求められるため、適切なデータを集め、分析することは早い段階で徹底的に鍛えられる。しかも、そこではデータで語りデータで理解し合うことを共通の前提とする場が出来上がっているため、一旦その『共通言語』が理解できるようになると、相互のコミュニケーションは円滑に進むようになるし、何より短時間で市場で起きている複雑な状況