レバノンの首都ベイルートで、抗議デモの最中に警備に当たる兵士ら(2020年6月6日撮影)。(c)ANWAR AMRO / AFP 【7月4日 AFP】経済危機が深刻化し、食品価格が高騰しているレバノンの軍当局は、勤務中の兵士に提供するすべての食事で肉の使用を取りやめた。国営メディアが先月30日に伝えた。 レバノンは1975~1990年の内戦以来、最悪の景気低迷にあえいでおり、今や人口の約半数が貧困にむしばまれているという。 同国通貨の対ドル公式レートでは、1ドル(約107円)が1507レバノン・ポンドに設定されているものの、闇市場では1ドルが8000レバノン・ポンド超に急落している。 非政府組織(NGO)の消費者保護団体によるとこの結果、食品価格は昨秋以降、少なくとも72%の急騰をみせた。 通貨が暴落し続ければ、価格のさらなる上昇が予想されている。 そうした中、レバノン国営通信(NNA)は