あけましておめでとうございます。今回も例によって崇高な理念など特にない、エンターテイメント軸でまとめます。 ランキング 1位「ウルフ・オブ・ウォールストリート」 出てくるものはカネ、ドラッグ、セックス…セリフに「fuck」が登場する回数映画至上最多の506回という下品でサイテーな映画、なのにこのハングリーさと人間の可笑しさからくるギラギラとした魅力に惹きつけられてしまう怪作である。カネを稼ぐことが息を吸うことと同じレベルまで引き上げられた時、人は狂気にかられたような行動に走る。それはカネが人を狂わせたのではなく、カネを平静でいるための体の抗体反応であるという。ディカプリオ扮するジョーダン・ベルフォート(実在の人物である)はあらゆるものを手にいれた後、転落の最中で得たものを失っていくが、大切なのはその順番だ。最後に彼の手元に残ったものこそ、彼が本当に大事にしているもの、彼のアイデンティティー