福岡県の公用車の運転手をしている男性職員(52)がタレント事務所に所属し、テレビCMへの声優出演などで報酬を得ていたことがわかった。 地方公務員法に定めた副業の許可を受けておらず、県の調査に対し、職員は「県に採用された22年以上前からフリーで声優活動をしていたが、公務員になっても辞められなかった」と話しているという。県は懲戒処分を検討する。 県によると、職員は1991年に採用され、93年から公用車の運転手を務めている。職員は県の調査に対し、採用前から声優として活動していたことを認めた上で、現在所属する福岡市内のタレント事務所には7、8年前に登録したと説明しているという。 同社によると、張りのある声質を生かしてシリアスからバラエティーまで幅広くこなし、テレビ番組のナレーター、パソコンソフトやパチンコ店のCMの声優として活動。週に1〜3回程度、多くは夕方から夜にかけて、福岡市内のスタジオ