泉麻人が語る、神田神保町の往来——都電と古書とスポーツ用品店、そして喫茶店。子どもから学生まで惹きつける文化の変遷 東京の街や通りには、それぞれ時代を映した独特な文化がある。東京・昭和のカルチャーやトレンドの第一人者であるコラムニスト・泉麻人が、都内の街や通りをテーマに時代の移り変わりとそのカルチャーを解説する連載コラム。第2回は「神田神保町」。古書店やスポーツ用品店など、一見相いれない業種の店が混在するこのエリアは、他のどの地域にもない独特のカルチャーを形成しているように思える。この街で、あの通りで、少年〜青年時代の泉麻人は何を思い、どのような体験したのか? 懐かしい記憶とともにエリアの変遷を紹介。 かつて神保町には「表」と「裏」があった 現在も神保町には古本を扱う書店が立ち並ぶ。Photo:ゲッティイメージズ 神田の神保町というと「古本屋の街」のキーワードが割とすんなり返ってくる。最盛