「広く弱いつながり」とは、太い1本のロープではなく、細い10本のロープでつながること佐々木俊尚 作家・ジャーナリスト。1961年生まれ。毎日新聞社の記者、月刊アスキー編集部を経て、フリージャーナリストとして活躍。ITから政治・経済・社会・文化・食まで、幅広いジャンルで、綿密な取材と独自の視点で切り取られた著書はベストセラー多数。Twitterのフォロワーは80万人と日本でもトップクラス。著書に『キュレーションの時代』(ちくま新書)、『家めしこそ、最高のごちそうである。』(マガジンハウス)、『そして、暮らしは共同体になる』(アノニマ・スタジオ)など。Photo: 小原啓樹――今回のテーマは「コミュニケーションの10年後」です。佐々木さんは「広く弱いつながり」を提唱していますが、これはどういったものなのでしょうか。 佐々木:10年後を語るにあたって、10年前を考えてみましょう。2008年はリー