「現代アートの社会学」に関心を持っている旨、このブログでも述べてきましたが、現代アートの作品には音楽そのものやこれに関係するものが多く含まれます。音楽といっても、現代アートにおいてはポピュラー音楽との関わり方は限定的で選択的です。一方で、ポピュラー音楽こそ字義のとおり、もっともポピュラーな類の音楽であるわけです。ここに、ポピュラー音楽が社会学の研究対象としての意義があります。 どういうことでしょうか。つまり、ポピュラー音楽が広く社会的に受容されているということは、それを通じて社会現象を分析することが可能になります。そして、ポピュラー音楽が排除されたり相対化されている領域を分析することで、その領域の特性を知る手がかりにできます。これを、文化の格差や商業主義について考察する素材になるわけです。 現代アートとポピュラー文化の距離に僕は興味あるので、ポピュラー音楽についても勉強しないといけません。