大阪・ミナミの繁華街を軽乗用車が暴走し女性2人が軽傷を負った事件で、堺市の土木作業員、拝藤(はいとう)俊一容疑者(26)=自動車運転過失傷害容疑で逮捕=の尿から覚醒剤反応が出ていたことが、捜査関係者への取材で分かった。拝藤容疑者は「脱法ハーブを吸引した」と供述しているが、大阪府警南署は覚醒剤と脱法ハーブの複合作用が異常運転につながったとみて、危険運転致傷容疑で立件する方向で大阪地検と調整している。 捜査関係者によると、拝藤容疑者の車は1日夜、大阪市中央区心斎橋筋1の繁華街を低速で走行し、女性らに接触した後、歩道に乗り上げて金属製の支柱に衝突した。衝突後、拝藤容疑者は突然アクセルを強く踏み続け、タイヤが空転して現場に煙が立ちこめた。拝藤容疑者の目は焦点が合わず、奇声を上げたり、座り込んで嘔吐(おうと)したりするなど錯乱状態だった。