スティーブン・キングの『小説作法』を読む。 むちゃくちゃ面白い。アマゾンでこの本のことを知ってから、 絶対これは私の好きな本だ。面白いに違いない、と思っていたが、まさにその通り。 キングは言うまでもなくホラー小説の大家であり、小説でも映画でも大人気のベストセラー作家である。 『小説作法』は、幼少時代の思い出から始まって、キングの下積み時代の苦労話を語る。 極貧の中で書く。 キングは自分自身の姿——いや、キングとタビサの2人の姿——を描く。 この夫妻は苦労を共にし、互いに愛し合い、助け合っている。 相手のことを信頼し、励まし、他に誰一人も理解してくれる人がいなくても互いに理解しあっている。 キングはアルコール中毒になる。アルコール中毒の中でキングは書き続ける。 そしてタビサはキングをアルコール中毒から救い出す。 キングは思い出だけを書くのではない。 本書の中心にあるのは「言葉」だ。 キングは