網の魚、1日で骨に 八戸の「シオムシ」漁師悩ます(1/2ページ)2008年11月3日18時4分印刷ソーシャルブックマーク 網にかかって「シオムシ」に食べられ、骨になって揚がった魚=八戸市鮫町の大久喜漁港でまるでおがくずにまぶしたようにサケに群がる「シオムシ」=八戸沖で 「網にかかった魚が骨になって揚がってくる」。青森県八戸市沖の太平洋で、地元で「シオムシ」と呼ばれる体長数ミリの小さな生物が海の中で網にかかった魚を食い荒らし、刺し網漁の漁師たちを悩ませている。10月30日、同市鮫町の川崎邦和さんの漁船「第10栄邦丸」に乗せてもらい、現場でその様子を見た。 午前5時。第10栄邦丸は、鮫町の大久喜漁港をまだ暗い海に向かって出港した。比較的穏やかな海を十数分走って、船は止まった。よく見ると赤い旗が浮いている。刺し網の目印だ。魚群探知機は水深40メートルを示していた。陸から約3キロ沖の辺りだ。 赤い