陸前高田市気仙町の今泉地区の高台造成地から土砂を搬出しているベルトコンベヤーは15日に運転を終了する。昨年3月末に稼働し約1年半で500万立方メートルの土砂を搬出。中心市街地となる高田地区の土地かさ上げ工事を大きく進めた。東日本大震災から4年半、コンベヤーとつり橋「希望のかけ橋」が役目を終え、大規模造成工事は新たなステージに移る。 ベルトコンベヤーは高さ125メートルの愛宕山を45メートルまで削る工事で出た大量の土砂を気仙川対岸まで運ぶために整備。最初は延長約1・1キロで始まり、昨年7月から総延長を3キロまで延ばし完全稼働した。1日にダンプ4千台分に相当する2万立方メートルを運搬し、ダンプカーでは約9年かかる搬出を大幅に短縮した。 土砂は高田地区のかさ上げや復旧工事を進める高田松原地区の防潮堤の堤体底部に活用。高さ9~12メートル盛り土する高田地区の中心部は、93ヘクタールのうち50%の約