２００９年１０月に行われた鹿児島県龍郷町（奄美大島）の町長選で、川畑宏友町長（７７）の対立候補を支援した建設業者の大半が選挙後、町発注の公共工事の指名競争入札から外されていることが分かった。 川畑町長は「負け組が外れるのは数十年続いた町の慣例。改善する必要はあるが時間がかかる」と話している。 川畑町長は０１年に初当選。０５年に落選したが、０９年に当時の現職との一騎打ちを制して返り咲いた。同町の建設業関係者によると、同年の選挙では、町内の２０社が加盟する「龍郷町建友会」の７社が川畑氏を支援。対立候補を支援した１３社の大半は選挙後１年以上も町の指名を受けられず、１社は廃業に追い込まれた。 選挙で前町長を支援した建設会社の社長（６６）は「選挙後は仕事が全くなく休業状態。昨年の豪雨災害の時はボランティアで復旧作業に当たったが、その後も指名から外されている。このままでは廃業だ」とあきらめ顔で話した。

賞味期限の表示を修正ペンで書き換えて、期限切れのたばこを販売したとして、警視庁は４日、東京都江東区のたばこ販売業の男（７７）を不正競争防止法違反（品質等の虚偽表示など）の疑いで東京地検に書類送検した。 男は、今年３月末から４月上旬にかけ、売れ残りのたばこ計約８０箱で賞味期限を改ざん。このうち５３箱を販売しており、調べに対し、「東日本大震災の影響で、たばこが品薄になると思い、やってしまった」と容疑を認めているという。 発表では、男は今年４月、賞味期限が３月のたばこ２０箱について、フィルムの印字を修正ペンで「８」と書き換え、自動販売機で２箱を販売した疑い。購入した千葉県内の男性会社員（３０）が表示の改ざんに気づき、１１０番した。