世界文化遺産への登録を目指している群馬県の「富岡製糸場」について、ユネスコの諮問機関は「世界遺産に登録することがふさわしい」とする勧告をまとめ、6月にも正式に世界遺産に登録される見通しが強まりました。 群馬県にある日本で初めての官営の製糸工場、「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、製糸技術の革新を進め世界の絹産業の発展に重要な役割を果たしたとして、去年1月、国が世界文化遺産への登録を目指して推薦し、去年9月にはユネスコの諮問機関、イコモスが現地調査を行うなどして検討してきました。 この結果、イコモスは「富岡製糸場」について「世界遺産に登録することがふさわしい」とする勧告をまとめました。 イコモスの勧告は世界遺産の審査に大きな影響を与えることから、「富岡製糸場」は6月に中東のカタールで開かれるユネスコの世界遺産委員会で正式に登録される見通しが強まりました。