アプリケーションスイッチを説明する前に、まずはロードバランサから説明しよう。ロードバランサとは、特定のサーバが過負荷にならないようにエンドユーザからの要求を複数のサーバに振り分ける機能を提供する製品のことで、日本語に訳すと負荷分散装置となる。ロードバランサが登場した初期段階では、主にWebサーバを対象にしていたことからTCPポートやIPアドレスをベースにトラフィックを振り分けるレイヤ4の負荷分散が中心に行われており、このためロードバランサは「Webスイッチ」「L4スイッチ」などとも呼ばれていた。 その後、Webシステムの普及により、トラフィック増加で過負荷になるのはWebサーバだけではなくなり、Webアプリケーションサーバやデータベースサーバも負荷分散しなければならなくなってきた。そこで、最近ではレイヤ7のアプリケーション情報も解釈して負荷分散できるロードバランサが登場するようになり、これ