新型コロナウイルスワクチンの5~11歳の接種率が高い秋田、山形両県で、10歳未満の新規感染者数が下げ止まり傾向にあることが厚生労働省の公表資料などで分かった。専門家からは接種との因果関係の調査を望む声が出ている。(報道部・武田俊郎) 【グラフ】人口10万当たり新規感染者(10歳未満) ■自然免疫抑制の可能性 厚労省資料と河北新報社の独自集計に基づく感染「第7波」初期の7月上旬から10月下旬までの秋田、山形、大阪の3府県と全国の10歳未満の人口10万当たり新規感染者(7日間累計)はグラフの通り。 厚労省は9月中旬以降の山形県の数値を公表していないため、未公表期間は河北新報社が県発表データと2020年国勢調査の10歳未満人口により算出した。 大阪を含め全国で減少が顕著になった9月中旬以降、秋田、山形両県では増加の兆しもみられるなど下げ止まり傾向が続いている。 両県の5歳以上の3回目ワクチン接種