作品紹介・あらすじ 「みんな、給食食べるのやめて! 」 教室内で突如起こった、毒物混入殺人事件。 犯人はいつ、どうやって毒を入れたのか? そしてその目的は? 生徒、教師、保護者それぞれの秘密と思惑が交差する―― 「このクラスでは、もっと以前から何かが起きていたんだ」 予測不可能なラストに息を吞む、著者渾身の本格ミステリ! 都内のとある中学校の給食時間。突然、複数の生徒が苦しみ出し、五人が病院へと搬送、うち二人が死亡した。デザートのフルーツみつ豆に毒物が混入されていたのだ。 捜査を担当することになった刑事の岩崎尚子は、給食時の座席表を見て、被害者のひとり宮内祐里の席のまわりだけが、ぽっかりと空いていることに違和感を覚える。 さらに生徒が撮影したスマホ動画を調べていると、皆が混乱しているなか、奇妙な動きをする男子生徒を発見し……