電車のつり革を引きちぎったとして、警視庁捜査3課は器物損壊の現行犯で、東京都足立区東和の会社員、松村道雄容疑者(63)を逮捕した。「車両内が混雑していて、立ちっぱなしで疲れていた。腹が立ったので鉄道会社を困らせてやろうと思った」などと供述している。 同課によると、都内の私鉄や地下鉄などでは昨年1月以降、つり革計約200個が盗まれる被害が発生。松村容疑者は「今年3月ごろからつり革を引きちぎっていた」などと供述しているといい、同課が関連を調べている。 逮捕容疑は、16日午後7時45分ごろ、東京メトロ千代田線町屋-北千住駅間を走行中の電車内で、つり革1個(1140円相当)を両手でねじり回して引きちぎったとしている。 5日夜に、千代田線内で松村容疑者に似た男がつり革を引きちぎる様子を乗客が目撃しており、情報を受けた捜査員が同線の駅周辺で警戒を続けていた。16日に犯行の様子を確認し、その場で身柄を確