「企業の社会的責任」と日本企業が引き起こす事件を対比して考えると、何が問題なのかがうっすらとだが見えてくる。無責任の構造を絶つ方策とは? 官民こぞってCSR問題を中途半端に放置している 近年CSR(Corporate Social Responsibility 企業の社会的責任)問題が姦しい。 最近では道路公団や汚水処理施設の談合問題、カネボウの粉飾決算事件などなど…、毎日マスコミにCSR問題が登場しない日はない。筆者の周りにもCSRにもとる行為が少なくない。談合を摘発された企業トップがテレビで神妙に謝罪会見に臨んでいるその瞬間に、その企業グループの一拠点で談合が進んでいる。 また商品の欠陥は隠しおおせるものなら隠しとおしたいと、担当者も幹部も常に必死に願う。まさに間違いだらけの経営である。 今回はCSR問題の実態を分析して、その原因と対策をITもからめて考えたい。 これほどCSR問題が騒
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