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2011年8月30日のブックマーク (3件)

  • 河野裕子の巻 女の真情 詠い抜いた一生 : HONライン倶楽部 : コラム : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

  • 河野裕子「歌集 蝉声」書評 〈私〉自身の肉体を離れた眼差し|好書好日

    歌集 蝉声 [著]河野裕子 『蝉声』の読みは「せんせい」。昨年亡くなった河野裕子の遺歌集である。 〈髪も眉もまつげも脱けますよ それぢやあ私は何になるのか〉 抗癌剤(こうがんざい)の副作用を説明されたときの短歌だろう、と想像はつくのだが、ここにはそのような現実の枠組みを超えた衝撃が表現されている。「それぢやあ」の前の一字空きには、一瞬絶句した「私」の息遣いが織り込まれているようだ。 「私」が「私」でなくなってしまう不安のなかで、目の前の小さな日常はそのかけがえのなさを増す。 〈川上の水は小さく光りをりそこまで歩かう日の暮れぬうち〉 歩いたからどうなる、ということはない。この歌には誰も出てこないし、何も起こらない。だが、不思議なことに、ほんのささやかな歩みの中に一生の時間と想(おも)いの全てが凝縮されているように思えるのだ。 〈蝋燭のひとつ光にものへば家族のひとりづつの顔の奥ゆき〉 良くな

    河野裕子「歌集 蝉声」書評 〈私〉自身の肉体を離れた眼差し|好書好日
  • カニバリズムは神話だった

    米国出版社協会(AAP)とシンクタンクのBISGが始めた新しい包括的な出版統計サービスBookStatsの最初のレポート(有料)が8月9日発表され、主要な数字が明らかにされた。最も注目されたのは、米国の書籍出版が2008年以降、E-Bookの急速に拡大する中で、全体としてどうなったかということだったが、不況下の2年間で5.6%と低いながらも着実に成長していたことが示され、少なくともマクロではE-Bookが出版業界にとって貴重な商品であることが確認された形となった。 米国の電子書籍市場は実質2000億円規模 統計というものは市場観を反映し、調査対象と方法などにより「解釈」が必要な場合が少なくない。これまで米国の電子書籍市場の数字として使われてきた代表的なものは、米国出版社協会(AAP)が発表する「一般商業書籍の卸出荷額」の中の電子書籍分をカバーしたものだ。産業統計としては不完全で、トレンドが