成人した大人が理解できる言葉の数はおよそ5万語といわれている。その10倍以上の言葉を収録した日本で唯一の大辞典が『日本国語大辞典』。 この、世界に誇る国語辞典…
2014-04-02 240坪の本屋さんの苦闘と展望(上) 新潟県新潟市秋津区のショッピングセンターにある「本の店 英進堂」は本好きに知られる書店だ。もともとはJRに新津駅前の商店街にあったが、2000年に郊外のショッピングセンター内に移転した。坪数は50坪から240坪になった。 ショッピングセンターという老若男女が集まる立地で、英進堂さんほどに人文書や郷土書などに力を注ぐ書店は多くないと思う。2代目の社長である諸橋武司さんは365日店で働きながら、日々、畑を耕すように棚をつくってきた。それが熱烈に支持されていた時代もあったが、いまはそうではないという。 2月18日に上京されると聞き、東京駅内のドトールで話を伺った。 (聞き手 夏葉社 島田潤一郎) 実は、1年前くらいに店をやめるつもりだったんですよ。 ーーえっ? 一昨年の秋くらいにあんまりにも売上が悪いんで、去年の春をめどにやめようと思っ
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「弔いの邪推」 わたし自身の職業柄、無関心ではいられない一冊が登場した。精神医学と臨床心理学におけるそれぞれの巨匠、中井久夫と河合隼雄に触れているというのも、興味を惹く大きな要素だった。それにしても、表紙を占める白衣はなんだ?視覚人間であるわたしは、易々と表紙に惑わされる。人肌を感じさせないスーパー・クリーンな白衣が、無地の空間に吊るされている。吉田篤弘・浩美夫妻のデザイン。気のせいか女性的な佇まいだが、良く見れば合わせは左前で、男性用の白衣のようだ。眺めるほどに、それまで感じなかった人肌を感じるようになってくる。まさか、吉田夫妻が、投影法(心理テスト)を意識したはずはあるまい。邪推だろう。 とは言うのもの、この白衣、読前と読後で印象が違ってくる。読後には、物哀しさが漂ってならない。それというのも、全編を通じて、どうにも喪失の気配がしてならないからだ。慟哭でこ
--ビブリオバトルは2007年、谷口さんが京都大学大学院に在職中に始められたんですよね。 谷口 僕はもともと、自分でゲームを作って周囲の人にやってもらうのが好きなタイプ。勉強会のために本を選ぶ活動に名前をつける必要はなかったのに、ビブリオバトルという名前をつけた。同世代の社会人からみたら「こいつ中二病やなあ」という感じかもしれません。しばらく身内でやっていましたが、面白いと思うのは僕らだけかもしれないという思いもあった。自分で始めたことを人に薦めるのって、恥ずかしいというかおこがましいというか。 でも、やってみるといい側面が多く、世の中に広がることは公益につながると思い、普及委員会を作った。最初のころは、情報系を専攻とするメンバーが多かったこともあり、ツイッター、ユーチューブ、グーグルなどの無料ツールを使って拡散していった。10年春に普及活動を始めてからジワジワ広がっていった感じです。 ツ
神奈川県海老名市立図書館が、生まれ変わろうとしている。4月1日から、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、本社=大阪市)と図書館流通センター(TRC、本社=東京都文京区)との共同事業体が指定管理者として、海老名市立中央図書館と分館である有馬図書館の運営をスタートさせた。レンタルソフト店を全国展開するCCCは、1年前に佐賀県で指定管理者として初めて「武雄市図書館」をリニューアルオープン、「TSUTAYA図書館」として全国的に話題となった。TRCは4月現在、全国で414館の公共図書館の運営を受託している業界最大手だ。 そのふたつの企業が新たに手がける海老名市立図書館に今、注目が集まっている。特に中央図書館は2014年度末から改築、2015年10月にリニューアルオープンして、カフェや書店が併設される予定だ。そして4月1日、館長に就任したのはTRCの谷一文子会長。地方の公共図書館司書からの叩
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