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2017年12月13日のブックマーク (2件)

  • 我はなぜ論文YouTuberとなりしか

    YouTubeで勝手に連載している「新書よりも論文を読め」が20回の更新を超えた(初回を下に動画埋め込み)。このシリーズは、論文(大学紀要や専門誌を中心に、ときに批評や評論とも呼ばれもする論理的なタイプの文章)を毎回一取り上げて、三つのポイントに分けて5分から8分くらいで要約するという、論文紹介動画である。取り上げる論文の分野は、私が近代文学専攻ということで日の人文系に偏っているきらいはあるが、できるだけ多方向から学ぼうと努めている。 なぜこのようなことを始めたのか。勿論それは論文の読者が増えてほしいと思ったからだ。 「それは研究でやってください」って言い過ぎだろ よく知らない人のために自己紹介しておくと筆者は文壇でささやかなな賞を得、また2016年に在野研究に関する単行も出版したことで一部界隈で話題になり、物書きとしてほんの少しだけ出世している新進気鋭の文学研究者である。 結果、原

    我はなぜ論文YouTuberとなりしか
  • 売人の愉しみ ——神保町ブックフェスティバル初参加の記 (共和国 下平尾 直) | 版元ドットコム

    共和国のシモヒラオ氏は頭を抱えていた。ここでいう共和国とは一般名詞ではなく、2014年4月にこの元編集者がなけなしの100万円を投じて起業した極零細出版社のことだ。法人化してあるので正しくは株式会社共和国であるその出版社は、ほかに社員めいた存在もないようなので、かれが代表取締役兼奴隷ということになる。この4年足らずのあいだにもそもそと少部数の新刊を30点足らず刊行し、売れ行きこそタイトルによって波があるものの、なんとか法人を維持できているらしい。 といってとくにベストセラーを生み出したわけでもなく、知名度にいたっては業界でも弩がつくマイナークラスが指定席なので、これはもう人は言うにおよばず著者訳者やデザイナー、印刷所や流通関係者をも巻き込んだ「公害」とか「社会悪」とか、そんな類の存在に近いのではないだろうか。生まれてすみません。 そのシモヒラオ氏が、そうでなくても浮かない顔をいっそう歪ま