昨年「新刊発売日の見直しは、売上アップの鍵となるか?」というタイトルで“出版業界における輸配送の問題”を取り上げ、新刊搬入のタイミングが偏在していること、さらに搬入日と返品状況の相関を分析し、非常に大きな反響をいただきました。また、その反響のなかに「そもそも搬入日の集中があったということを知らなかった」という声が多かったことも印象的でした。 さて日本出版取次協会(取協)では、今年初めから一部出版社で事前申告をもとにした「全取次同一銘柄・同一搬入日」の試みをスタートし、新刊業量平準化へ向けた取り組みが本格化されています。 それでは、いま新刊業量はどうなっているのか? 日別の搬入点数や、冊数・重量の動向を見てみましょう。 日別搬入点数に3倍の開き 上のグラフは、6月の搬入点数(日別)です。1日あたりの平均点数は219点。多くの出版社様に搬入日の変更・調整にご協力いただいたことで、平均的な範囲と
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