「介護」の現場を真正面から描いた小説『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した葉真中顕さん。自らの難病体験を綴った『困ってるひと』で2011年にデビューし、このほど2冊目の単行本となる『さらさらさん』を上梓した大野更紗さん。娯楽の体裁をとりながら、日本社会へ大きな問いを投げかける二人の新進作家が、初めて出会って、語った。 大野 葉真中さんは、1976年生まれということで「ナナロク世代」とか「ロスジェネ」とか言われますよね。 葉真中 言われますね。 大野 『ロスト・ケア』の中にも、「ロスジェネ世代」という言葉が出てきます。 葉真中 今の30代半ばぐらいを中心とした世代のことですね。 大野 だんだん働き盛りになってきて、会社や組織の中堅になってくるような世代。いわゆる「フリーター」や「ニート」、そういう表現が世の中で一般的に使われ始めた時期に社会に出ていて、「氷河期世代」
medtoolz @medtoolz 介護ってもう心の底から考えたくない問題で、結婚してしばらくたって、下手すると両親4人分の生活やら人生の引き受けやらが一気に降ってくる。「俺知らねぇ」は通用しないし、入院した人のご家族を見ていて、覚悟完了している人なんて見たことない 2012-08-15 12:15:32 medtoolz @medtoolz 介護の問題というのはたぶん、大抵の人にとっては、「ある日を境に家計の支出が一気に増える」こととしてやってくる。「大丈夫です。自宅でいけます」なんて少数で、4ヶ月ぐらいがたがたしたあげくに老健に入って、あとは老健と病院とを何ヶ月か事に往復することになる。それが何年も続く 2012-08-15 12:16:47
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