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「哲学上の諸問題と言われるもののほとんど全ては、定義の問題に帰着する。」というのは、L.W.ヴィトゲンシュタインの「論理哲学論考」における中心的な主張。そして『言語ゲーム』というのは、そのヴィトゲンシュタインの作った言葉であり、論である。 そこまでは正しい。 だけど、「言語ゲーム論」というのは、「論理哲学論考」を書いたあと、「これで全ての疑問は解かれた」と宣言して田舎に引っ込んだヴィトゲンシュタインが(田舎で小学校教師をやっていた)、小学生とのふれあいの中から、自分の過去の論(すなわち「論理哲学論考」における思想)の欠陥に気づいて、その欠陥を説明するために作った論なのね。その後彼は、「哲学探究」という本を出して、「論理哲学論考」が見落としていた問題について説明しようとした。それが成功したという人もいれば失敗したという人もいるが、この本も20世紀哲学史に残る偉大な書であることは間違いない。
今、あなたは生まれる前の世界にいるとしよう。そして、生まれた後の社会で権利や富、地位がどのようなルールで分配されるべきかを決める会議に出席しているとしよう。あなたは自分が何者として生まれるのかを知らない。男性として生まれるのか女性として生まれるのか、裕福な家庭に生まれるのか貧しい家庭に生まれるのか、健常者として生まれるのか体や心に障害をもつ者として生まれるのか、何も知らない。 こうした「無知のヴェール」に包まれた状況で、あなたは、男性は政治に参加できるが女性はできないというルールに賛成するだろうか。貧しい家庭の子どもは教育を受ける機会が少なくても仕方がないと考えるだろうか。体や心に障害をもつ人が健常者から何の気遣いも受けないまま放置されることに一票を投じるだろうか。あなたは、どのようなルールであれば合意するだろうか。 この問いこそ、20世紀アメリカを代表する哲学者ロールズが、40年前、本書
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1419976144 どのような思想も、「アクチュアリティー」(actuality)を問題にしない思想というものはない。 アクチュアリティーという語は日本語に翻訳しにくい言葉である。 「現実性」「顕在性」「現状」、あえて言うなら「現在性」というところだろう。 現代思想はわれわれの時代と社会と人間のアクチュアリティーを問う。 ただし、その場合目に見えて、顕在的に現れている現象を、その意味でアクチュアルな現象だけを追求するのではない。 表層的な現象に隠れて深層で進行していることを明らかにするのが、理論的な知の役割である。 これに対して「リアリティ」 (reality) 現実は表層的現象を表現しているに過ぎない。この問題を突き詰めるとパラドックスの問題に到る。これ以上は認識の次元を
⇒はてなブックマーク - 10代で読んでいないと恥ずかしい必読書 - その1 - PictorialConnect ⇒10代で読んでいないと恥ずかしい必読書 - その1 - PictorialConnect とかいいながら、けっこうこれらは私は10代で読んだな。背伸びしたいころであった。 プラトン『国家』 これは存外に面白い本なんだが、いろいろと手順みたいのが必要なんで、「プラトン入門 (ちくま新書): 竹田 青嗣」を先にきちんと読んでおいたほうがいい。 アリストテレス『ニコマコス倫理学』 れいのサンデル先生というかコミュニタリアンで再評価されつつある。現代的な文脈でいうなら、サンデル先生の説明をきちんと理解するだけでよいと思うよ。 ⇒[書評]これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学(マイケル・サンデル): 極東ブログ ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』 これ1
http://d.hatena.ne.jp/ima-inat/20100617/1276804067 カント「啓蒙とは何か」の読解。 この中で興味深かった論点は、「個人の啓蒙」と「民衆の啓蒙」の或る種相克的な関係。「啓蒙専制君主」の両義性。また、「公民的自由」と「啓蒙の成熟」との或る種矛盾した関係。「未成年状態」にある人民に「公民的自由」が与えられた場合、人民は「エリート」の操作の対象となってしまい、「啓蒙の成熟」は却って妨げられてしまう。「このような一種の寡頭制は、啓蒙専制君主の支配、あるいはもっと言えば公職者の管理となんら変わらない」。今風の言葉で言えば、悪しきエリートに所謂〈B層〉が操作されるポピュリズム*1の危険? カントの理路では、 (前略)啓蒙途上にあり、精神の自由を持たない民衆に、形式上の公民的自由を与えただけでは、啓蒙は完成しないばかりか、単に絶対王政という統治原則に、人民
前回の続きですにゃー トラバ、コメント、ブクマコメが大量にあるので、それぞれに逐語的に言及することは控えますにゃ。無理。とりあえず、一般論としての「良心」の話をすることにしますにゃー。 ざっくりといくので、いろいろとりこぼしがあるかもしれにゃーけどご容赦くださいにゃー>みにゃさま 良心と不寛容 とりあえず引用先をご覧いただきたく。 The Moral Instinct / Steven Pinker (1) - plaisir.genxx.com 道徳性を支える認知的・進化的な5要素 - plaisir.genxx.com 上記記事は、ハーバード大心理学教授、Steven Pinker(スティーブン・ピンカー)がニューヨークタイムスに書いた、道徳の認知科学についての記事を紹介したものですにゃ。原文はこちら。 良心に訴えかける議論というものは往々にして偏狭になりやすいものですにゃ。リンク先か
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