マネージャーのみなさん、自身で組織内に新しい役割を作ったことはありますか? プロダクトやシステムの機能を担当する「チーム」として役割を定義することは普通に多くあると思います。また、エンジニアリングマネージャーやテックリードといった、他社で使われているタイトルに基づく役割を導入するといったこともあるでしょう。今回取り上げたいのは、そのようなある種既製の役割を導入するのとは異なる、カスタマイズされた役割を作る話です。 人と向き合う責務を持つマネージャーであれば、程度の差はあれど、役割を定義することを日々の仕事の中で行っています。書籍『エンジニアリングマネージャーのしごと』の中にも、第5章「その人に合った仕事とは」ではメンバーの内発的動機に基づいて職務内容を定義する話がありますし、第7章の採用において職務記述書を書く話も役割の言語化という意味で関連しています。ある程度安定的なミッションを持った一