最近、電車の広告も街中も、どこを見ても「推し活」だらけだ。 アイドル、Vtuber、アニメキャラ、2.5次元俳優。グッズを買い、ライブに通い、同じCDを何枚も積んで、誕生日には何万円もかけて祝う。SNSを開けば「今月の遠征費15万でした!」みたいな投稿が誇らしげに流れてくる。推しのために働く、推しがいるから生きていける、なんて言葉が当たり前のように使われている。 冷静に考えると異常な光景だ。会ったこともない、こちらの存在すら認識していない他人に、社畜労働で稼いだ金が吸い込まれ続けている。 ただ、先に言っておく。これは「推し活してる奴はバカ」という話ではない。むしろ逆で何百億という金をかけて人間の脳を研究し尽くした連中が、俺たちの本能の急所を精密にハックしてくるという話だ。 今回はこの「推し活」という現象を、進化心理学と超正常刺激の観点から解剖してみたい。読み終わる頃には、部屋のグッズ棚がち

