前評判は決して高くなかったサッカーU-23日本代表。だが、リオオリンピックアジア地区最終予選で優勝という結果を残す。なぜ勝てたのか。早稲田大学ビジネススクールにて教鞭を執る気鋭の経営学者が迫った。 「反骨心」をエネルギーに変えるには 【入山】手倉森さんが率いるチームは、これまで国際大会で勝ち進めず、「谷間の世代」と呼ばれていました。 【手倉森】五輪出場も危ないと言われていましたよ。実際、ずっと勝てなかった世代なので、これは普通にやっていてはダメだと思いました。自分のやり方で勝たせるしかない、と。 【入山】最終予選の采配には驚きました。試合ごとに大胆にメンバーを入れ替え、23人ほぼ全員を起用した。 サッカーU-23日本代表監督 手倉森 誠(てぐらもり・まこと) 1967年、青森県生まれ。五戸高校を卒業後、86年、住友金属工業蹴球団(現鹿島アントラーズ)に入団。95年に引退後、指導者に。ベガル