今シーズンから再びFC東京の指揮を執る城福浩監督 監督が変われば、目指すサッカーも変わる。当たり前のことではあるのだが、ここまで変化の振れ幅が大きい例も珍しいのではないだろうか。 FC東京のことである。 FC東京は今季、新たに城福浩監督が就任。DFラインからしっかりとパスをつないで攻撃を組み立てるサッカーに取り組んでいる。昨季まで2シーズン、チームを率いたマッシモ・フィッカデンティ監督(現・鳥栖監督)が、徹底して守備を固め、攻撃はロングボールを多用した縦に速い攻めを優先していたことを考えれば、志向するサッカーは180度、向きを変えたと言ってもいい。 前者が、自分たちでボールを保持する時間をできるだけ長くしようとするサッカーなら、対照的に後者は、ボールを保持する時間を短くしようとするサッカーである。 どちらがいいサッカーだと思うかに、絶対的な物差しはなく、好みの問題だと言うしかない。カルチョ