関西当事者研究交流集会の抄録に書かせてもらった文章を転載します。 --- どういうわけかわからないが、中学の時に強いフラッシュバックが始まった。自分の一挙手一投足を始終観察し、馬鹿にして粘着してくる同級生を強く憎み軽蔑し、気持ち悪いと思っていたが、あるとき実は同じなのだとなぜかわかった時があって、それ以後、その人に向けていた憎しみや軽蔑やらが自分に反転して、不意に、電撃的に襲ってきて打ちのめされるようになった。いじめられても自分は彼らと一緒じゃないと思って、自分をたのみにしていたが、そのたのみにしていた自分が壊れた。 フラッシュバックがどうやったら緩和するのか、そしてこの自分がどう回復し、生きていけばいいのか。回復するということはどういうことなのか。それを探って確かめてきた。大学は心理カウンセリングを治療技法として用いる臨床心理学の学科に入った。回復のヒントを集めようとしていた。だが、他人