週明けのアメリカの株式市場はいわゆるガイトナー・プラン(不良債権の買取りプラン)が市場に好感されたことにより株価が急激に上昇した。アメリカが潜在的に有すると思われる不良債権の規模は約2兆ドル(IMF推計)と推定されるが、その半分近い額をガイトナープランでは射程にいれて処理を図る手法といえる。 このガイトナープランについては、デロングがわかりやすいQ&Aを書いている。ただ内容的には以下の朝日のネット記事でも十分にフォローされている。 不良債権処理 米政府、最大1兆ドル買い取り目指す http://www.asahi.com/business/update/0323/TKY200903230333.html ところで日本が曲がりなりにもデフレ期待が解消の方向に向かい、03年からしばしの景気回復局面を迎えた要因を復習しておこう。その要因として、1)量的緩和の拡大を伴った円安介入(結果としての非不