まず講義を始めるにあたって、大前提として“ゲームサウンド=音楽”ではないと宣言。祖堅氏自身のキャリアは効果音からで、「ゲームサウンド=音楽ではない」と最初から思っていたとのこと。そして、「ゲームをプレイするお客さんは“ゲームサウンド=作曲”と思っても問題ない。まずは音に興味を持っていただくことが肝心なので。ですが、今回の講義の趣旨として、発注する側がそう思っていてはいけない。ゲームサウンドは音楽だけではありません」と続けた。 「サウンド屋としてはお客さんにはサウンドを聴いてほしいけれど、サウンドをよりリッチにしたいからと言って、グラフィックを犠牲にする手段は取りたくない」とし、一般的には絵を重視するセオリーがあり、見た目がスゴいほうがスゴさがストレートで伝わるが、音はなかなか伝わりづらい傾向があることを語った。 また、グラフィックに影響のない範囲でサウンドをリッチにするため、切磋琢磨するの