一週開いてのAIプロセッサーだが、今回はCompute-in-Memoryタイプのプロセッサーの話だ。Compute-in-Memoryというと連載591回で紹介したMythicが出てくるが、ここはフラッシュメモリーをそのままアナログ演算器として使うという、分類としてはアナログコンピューターに分類される(そう分類せざるを得ない)構造で、その意味では他と比較できない製品である。 対して今回紹介するのはもっと力業である。今年2月16日、Samsung Electronicsはプレスリリースを出し、HBM(High Bandwidth Memory:高帯域幅メモリー)にAIプロセッサーを組み込んだHBM-PIM(Processing-In-Memory)を開発したことを発表した。このHBM-PIM、今年のISSCC(International Solid-State Circuits Confe