かつて「焼き牛丼」でブームを巻き起こし、既存の牛丼チェーンを追い上げていた「東京チカラめし」。急速な出店拡大で一時は100店舗以上を展開しましたが、今では両手で数えられるほどに規模を縮小しています。 そんな牛丼業界のかつての風雲児が、オフィスワーカー向けの弁当で再起を図っています。どのような狙いがあるのか、取材しました。 大量閉店した東京チカラめし 東京チカラめしを展開するのは、居酒屋チェーン「金の蔵」「東方見聞録」で知られる三光マーケティングフーズ。外食をメインに100店舗を運営しており、収益の半分以上を金の蔵が占めています。 牛丼業態である東京チカラめしは、2011年6月に東京都豊島区に1号店となる池袋西口店をオープン。「デフレ飯」の象徴的な存在であり、熾烈な競争を繰り広げる牛丼業界に「焼き牛丼」で殴り込みをかけました。 創業時は税込み280円(以下同)という安さと、焼いた牛丼という目