相模原市の路上で2017年12月、面識のない会社員松岡隆行さん=当時(60)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた無職大石明彦被告(41)の裁判員裁判で、横浜地裁は31日、無罪判決を言い渡した。求刑は懲役18年。 公判で検察側は、大石被告の眼鏡やたばこの箱が現場に落ちており、自宅アパートの駐輪場に被害者の血が付いた自転車があったことなどから「犯人なのは明らか」と指摘。これに対し田村政喜裁判長は眼鏡などの遺留物を、事件発生時とは別の時間帯に落としていた可能性を否定できないと指摘し「事件と直接結び付ける事情はない」とした。