職場やプロジェクトのメンバーを支援して、目標達成に導く、奉仕型のリーダーシップ。ビジョンを提示したうえで、コミュニケーションや信頼関係の構築を重視する。 経済環境が悪化するなか、政治にも経営にも「強いリーダーシップが必要」という論調が高まっています。強いリーダーシップというと、自ら先頭に立って事業をけん引したり、部下への指示命令を徹底させたりするリーダー像が思い浮かびますが、部下の自主性を阻害して、継続的に成長させられない弊害を生むこともあります。 これとは逆に、リーダーが組織のメンバーを支援することによって、組織の潜在的な力を発揮させるのが「サーバント(奉仕する)リーダーシップ」です。米AT&Tでマネジメント研究センター所長を務めたロバート・グリーンリーフ氏が定義し、1977年に同名の著書を出版しました。2008年末に出版された邦訳*は、リーダーシップ関連の書籍のべストセラーになっていま