*『山尾悠子作品集成』より三年、実質的には二十数年振りの書き下ろしということになりますね。今回の『ラピスラズリ』の構想はいつ頃まとまったのですか? 冬眠者のイメージを巡るファンタジーあるいは幻想小説といった趣の本になりましたが、何故ですか? ええと、考えてみると、どうも「長い眠りから目覚める話」というのを心情的に書いてみたかったらしくて、冬眠者のイメージはたぶんトーベ・ヤンソンですね。 『作品集成』の後を受けるかたちで本を書かせて頂くことになりまして、ずいぶん久々のことだし、さてどの傾向のものを選んで書こうかと、あれこれ迷っていた時期がやはりけっこう長かったですね。固い作風の断片ふうの短編が集団になったもの、たとえばエンデの『鏡のなかの鏡』のようなと考えて、書いたりしていたんですが、結局方針を変えたのがいつ頃だったかな。ある程度長さのある「ものがたり」「おはなし」を先に書いてみたくなり
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