経済産業省は、非常用の国家備蓄そのものにしか関心がなく、届ける方法を全く考えていなかったことがわかった。 小泉元総理秘書官 飯島勲 撮影=坂本孝一、奥谷 仁 写真提供=東日本高速道路 写真=PANA 枝野長官の言葉に説得力が生まれない 震災発生から1カ月(雑誌掲載当時)。 引きこもりを続けた菅直人総理に代わって聞こえてきたのは、枝野幸男官房長官の声ばかりだった。しかし枝野氏は、弁護士出身らしく弁説は鮮やかだが、内容や発表の仕方に疑問も多い。 福島第一原発事故に関する発表でも、野菜から放射性物質が検出されれば「食べても大丈夫」と言う一方で、野菜の販売禁止に出荷制限。水道水から放射性物質が出れば「乳児にただちに影響はない」と言いながら飲むのは控えろという。言葉尻を捉えるようだが「ただちに」でなければ影響があるかのようにも聞こえてしまう。事態は悪化していないというのに「万が一」「念のため」と、