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書評と山に関するbrink004のブックマーク (4)

  • 「けもの道の歩き方」書評 現代が忘れた技能、今こそ光を|好書好日

    けもの道の歩き方―猟師が見つめる日の自然 [著]千松信也 猟師ほど多方面の技能を要する仕事はない。猟師は罠(わな)や銃を扱える技術者であり、登山に長(た)け、里山の管理をする林業の知識も備え、仕留めた獲物を絶命させ、解体するブッチャーでもあり、動物の生態、特性を知り尽くし、環境、気象の変化にも敏感な自然科学者でなければならない。猟師に較(くら)べれば、産業、情報社会のどんな職業も単純労働に分類されるほどだ。効率化や分業化が徹底された分、個々の人間が潜在的に持っていた能力は活用されることなく、忘れられていったので、明日から猟師になろうと思っても、熊に襲われるのが関の山である。狩猟で暮らした先祖への回帰には容易ならぬリハビリテーションが必要だ。筆者は猟師修業を通じて、それを実践し、学んだことを書に記しているが、狩猟に対する一般的な思い込みを改める実用的な啓蒙(けいもう)書になっている。樹木

    「けもの道の歩き方」書評 現代が忘れた技能、今こそ光を|好書好日
  • 『慟哭の谷――北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』惨劇から100年 - HONZ

    獣害史上最悪として知られる「北海道三毛別羆事件」。死者8人を出したこの惨劇が起きたのは、大正4(1915)年。時は第一次世界大戦下、この地に入植していた人々を恐怖のどん底にたたき落したのは、体重300キロをゆうに超す巨大な人喰い羆であった。 書は営林署に勤務していた著者が、事件後46年目に当地区の担当になったことをきっかけに、生存者や遺族、討伐隊に参加した人たちから入念な聞き取り調査を行った記録である。書の内容は、吉村昭によって『熊嵐』として小説化もされている。 12月――野山一面が雪に覆われ、ヒグマは森で冬の眠りについている……はずだった。最初の犠牲者が出たのは、開拓部落の太田家。寄宿していた男が家に戻ると、男の子が座ったまま眠っている。呼びかけても返事がないので肩を揺すったとき、男の子は喉の一部を鋭くえぐられ、こと切れているのに気がついた。一緒に留守番していたはずの、この家のもい

    『慟哭の谷――北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』惨劇から100年 - HONZ
  • シカ、イワナ、カエル、ヘビを食料に山登り!『サバイバル登山入門』

    TV番組『情熱大陸』でお茶の間に衝撃的なデビューを果たして以来、圧倒的な存在感で発信を続けている山岳ジャーナリストの服部文祥氏。 氏は「自然に対してフェア」であることを自身に課す「サバイバル登山家」。時計、ライトなどの機械類はおろかテントさえ持たず、携行する料は玄米といくらかの調味料だけ。それ以外の材は、道なき道を頂上へ向かう道中で釣りあるいは猟で得る。 そんな山行の技術のエッセンスをまとめたのが、氏の最新刊『サバイバル登山入門』だ。 書は「計画を立てる」「装備を調える」「歩く」「火をおこす」「べる」「眠る」の6章に分けて、サバイバル登山の哲学と技術を解説している。 一般の登山教書と比べて、各章のタイトルも類を見ないものだが、内容はさらに独創的。 書の1/3程度を占める「べる」章は、山での料の調達方法について解説されているが、なんとそのうちの半分は猟銃による狩猟と解体に割かれ

    シカ、イワナ、カエル、ヘビを食料に山登り!『サバイバル登山入門』
  • 山野井泰史「アルピニズムと死」書評 死の危険漂う妥協なき人生|好書好日

    アルピニズムと死 僕が登り続けてこられた理由 (ヤマケイ新書) 著者:山野井 泰史 出版社:山と溪谷社 ジャンル:エッセイ・自伝・ノンフィクション アルピニズムと死―僕が登り続けてこられた理由 [著]山野井泰史 山野井泰史が日登山史上、最も傑出したクライマーであることに異論をはさむ者はいないだろう。単純な登攀(とうはん)技術なら彼より優れている者が何人かいる。しかし彼ほど死の危険を漂わせた者はいない。登山とは死の危険なるものが優劣の尺度になる唯一の行為であり、彼が傑出しているのは生き残っているからである。書は短いだが、山野井泰史が過去四十年間の登山活動で邂逅(かいこう)した死の経歴をつづったような内容になっていて、私は顔を強張(こわば)らせ、手に汗をにじませながら通読した。 最初に語られるのは中学生の時に千葉の鋸(のこぎり)山の小さな岩壁で体験した墜落のことだ。この時、登攀に行き詰ま

    山野井泰史「アルピニズムと死」書評 死の危険漂う妥協なき人生|好書好日
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