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2016年6月11日のブックマーク (1件)

  • 追憶の光 - 特殊清掃「戦う男たち」

    「死後、約一ヵ月余」 「汚れ具合はわからないけど、ニオイが酷くて入れない」 「とりあえず、中に入れるようにして欲しい」 依頼者は中年の女性。 亡くなったのは女性の叔母、つまり女性は故人の姪。 現場は、故人所有の一戸建。 遺体の処理は終わっており、あとは、その痕を始末するのみ。 境を狭く隣接した家屋はなく、メンタル的な部分を除けば、近隣に迷惑はかかっていないよう。 そして、亡くなって一ヵ月余も経っていれば、慌てる領域は越えている。 私は、気持ちが落ちつかなそうな女性に慌てる必要はないことを伝え、当日の夕方まで時間をもらい、現地調査に出向く約束をした。 人に頼られたときの私は、素の性質に似合わずパワフルになる。 依頼者が困った状況に遭い、自分が役に立てそうな場合は尚更。 自己を顕示するようで話でみっともないだけかもしれないけど、決して奇特な性格でもなければ、隣人愛を持っているわけでもないのに何

    追憶の光 - 特殊清掃「戦う男たち」